ゆうきさらのほんよみにっき@はてブロ

はてなダイアリーから引っ越しました。ゆうきさらが読んだり見たりしたものを気ままにつづります。

少年社中×東映「ピカレスク◆セブン」を観に行ってきた

突発観劇ツアーその2。

 

www.shachu.com

 

髑髏城で上京することになったので、もう1本何か観たいなあと思っていた時に、丁度過去作品のDVDを観て「面白い……!」と思ったところだったので。

物凄く良いタイミングでチケットをお譲り頂けました。本当にありがとうございます!

1月14日マチネ。ネタバレありますのでお気をつけて。

 

 

 

こっちも信長出て来る七人もの。なんだか信長だらけの観劇ツアーでしたが。

 

 毛利亘宏主宰の脚本作品は、テレビではほぼ観ていなくて、「TIGER&BUNNYtheLIVE」と「ドラゴンクエストスペクタクルツアー」を会場で観ていたんだけど、どちらも胸が温かくなるエンディングで、そして悪役への視線が優しい、というのが物凄く印象に残っていて。

 そして、こちらは悪役だらけの群像劇。

 とにかく殺陣が凄い。濃厚でかっこいい。佃井皆美演じるジャック・ザ・リッパー双剣遣いとダンスとアクションが神がかっていて、ひたすら見惚れてた。

 メインキャラクターとしては善人感溢れる宮崎秋人のトクガワイエミツと、悪であることを隠さない鈴木勝吾のマクベスのぶつかり合いがありつつも、細貝圭の演じるノブナガの野望に立ち向かったりしつつ(複雑に絡み合っているので上手く説明出来ない……詳細はサイトで!)、ラストはイエミツとマクベスの熱い対決シーンが用意されているんだけど、ここから怒涛の殺陣の後、イエミツが振り絞る最後の一言がズドン、と胸に刺さって、すごく元気になって会場を出られた気がする。

 飛行機の時間があったから最後までカテコを観られなかったんだけど、心の中で拍手をしつつ、とても元気になってサンシャイン劇場を後にした。

 あと、少年社中作品って衣装の様式や色と芝居の内容がこんなに綿密に絡み合っているのか、ということに驚いたり。カラフルで独特な衣装は見ているだけで楽しいんだけど、それだけで終わらないことにびっくりした。

 個人的にはジャック・ザ・リッパーの心理をもうちょっと知りたかった感があるんだけど(ちょっと役回り的に気の毒さを感じたので……)、凄い人数の登場人物を、混乱させずにキャラ立てして、しかも2時間で話をまとめるって物凄い豪腕だと思うので、そのあたりにも「凄い……」と感じ入りつつ、目が足りないから視線があっちこっちに彷徨いつつ、だった。

 少年社中の何が好きになったかっていうと、確固たる「ハッピーエンドを見せるんだ!」っていう意志なんだけど、ピカレスク◆セブンはそれだけで終わらない部分もありつつ、でもイエミツの情熱に心動かされた。

 そしてマクベスの一節(だよね多分間違ってたらごめん)をキャスト全員で斉唱するのがかっこよくて、「ほぁあ」ってなってたからアレはいいものだ……。

 過去作品をもっと観ていたら、ピーターパンあたりは全然見方が違ったと思うので、これからもちょこちょこDVDを買おう。20周年第二弾もあったら行きたいなあ。