ゆうきさらのほんよみにっき@はてブロ

はてなダイアリーから引っ越しました。ゆうきさらが読んだり見たりしたものを気ままにつづります。

舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣- IHIステージアラウンド東京 感想

youtu.be

 

舞台『刀剣乱舞』6年目突入おめでとうございます。

 

前にも書いたとは思うんですが、私が最初に観た刀ステは、虚伝初演のLVでした。

お試しのつもりで観に行ったら圧倒されて、そのうち再演のお知らせがあったので、チケット応募したらマーベラス先行で取れて、福岡公演を観たらもう一直線でした。

 

映像で見ることと劇場で観劇することの圧倒的な情報量差を思い知らされた作品でもあるし、まさかたった5年のうちに人生で2回目のステアラ通いをすることになるとも思わず。

そしてこのパンデミックの世の中で、中断が挟まるという、戦い続ける座組にも吹き付ける逆風が心苦しくもありますが。

 

无伝、自分の好みで言うと本当に好きです。めちゃめちゃ好き。天伝无伝合わせて、ステアラでやっているということも含め、特別な作品になりました。なってくれました。ありがとう。

 

そして、鈴木拡樹に、ステアラへおかえりなさいという言葉をかけてあげたい。

髑髏の時、2.5プロパー(と便宜上言っておく)として二番手に抜擢されて、立場的に決して楽ではなかったと思うし、心無い言葉や態度も経験してきたんじゃないかと思っていたんですが、ここで、自らが立ち上げに座長として関わった2.5作品の重要な役・三日月宗近として座長ですよ。髑髏の時の座長宮野真守と同い年ですよ。

それがコロナ禍で翻弄されているのが本当に心苦しいです。ただでさえステアラの座長は大変だと思うんですが、もっと気負わなくてもいい状態で、公演を全うして欲しかったなあ。

 

tower.jp

丁度无伝にも絡むインタビューが載っていたので、とりあえずURLを貼っておきます。

稽古中の、すとんと肩の力の抜けたいい感じのインタビューで、勿論いつストップしてもおかしくないご時世ではありますが、それでも前向きな姿からの、中断は本当にしんどかっただろうなあ。

 

以下、ネタバレしかないので一旦あけますね。敬称略したり略さなかったり。

 

 

 

 

雑感

 

第1部を観た私

「アクションの天伝、情感の无伝だ……」

第2部を観た私

「え、ラッセイ2周目?! 三日月宗近ソロアラウンドまじか?! 長谷部の機動つよつよ!」

「は、ラストどういうこと?!」

 

第1部と第2部のギャップが凄くて度肝を抜かれました。

 

いや鈴木拡樹が体力オバケなのは、ペダステ野獣覚醒をまかりなりにも円盤で観ているので(LVが地元ではなかったんだよな当時)わかってたつもりだったんですが、三日月宗近がステアラ一周した後、さらに殺陣の連続&一回はハケるけど今度は真田十勇士との1対10の対決があった上でのエンディングまで出ずっぱりとか思わないじゃないですか。しかも呼吸のリカバリが異常に早い。どんな体力と肺活量と心臓してるんだ35歳…。

 

youtu.be

 

私は映画刀剣乱舞が物凄く好きなんですが、公開されたとき、同時に、「末満健一脚本で、三日月宗近が主役の話が観たかったな」って寂しく思ったんですよね。

刀ステは最初から近侍である山姥切国広が主役の物語だし、それを念頭に置いた上で楽しんできているんですが、やっぱりどこかで、「末満健一がガッチガチに三日月宗近を主役として書く話はどうなるんだろう、鈴木拡樹はそれをどう演じるんだろう」っていうのを思ってしまって。

その答えを、无伝で出してくれたなと。高台院ことねね様のもとにあり、主に似て、美しく愛情に溢れ、強くてさみしい、孤独だけれど仲間を心から慈しむ刀である三日月宗近が主役の話でした。

というか、三日月宗近特命調査だな、これ。

 

心はここに、誰も理由を知らずに円環を巡る三日月宗近が顕現した、本丸の仲間たちのもとにあったんだ。

 

そして三日月宗近の愛とエゴ! 末満健一のサビ!! 知ってる!! 私はそれを観たかった!!

 

悲伝のときに、今思い出したら笑ってしまうくらい情緒不安定になってて(過去エントリ参照)、大楽ライビュの時は本気で嗚咽しそうになるのをこらえていたんですが、あの時に山姥切国広に一本取られて、嬉しそうに美しく微笑んでいた三日月宗近がそうなる前の、ステ本丸が大好きで心からあの本丸を愛している三日月宗近が、ステージアラウンドのあの舞台に、こちらがぽかんとするくらい当たり前に泰然と存在していて、オープニングから嗚咽する覚悟で観たのに、驚きの方が強かったくらい。

 

 

 

 

 

 

キャスト

 

私は鈴木拡樹のヲタクにこの5年ですっかり仕上がってしまったので、鈴木拡樹メインでものを言いますが。

とにかく、一路真輝さんの高台院三日月宗近のシーンが全て、一分の隙もなく見応えがあって、もうこれだけでチケット代のもとが取れたと思った。

三日月宗近の演技プランって、新作の度にスクラップアンドビルドを繰り返しているんじゃないかと想像しているんですが、无伝の三日月宗近に関しては、そこにただ立っているだけで「三日月宗近が存在している」という自然さと凄味があるなと。

 

以前からではあるんだけど、三日月宗近が立って背中を見せている、首をかしげる、うつむく、空を仰ぐ、それだけで悲しみや逡巡や懐かしむ様子や愛情が伝わってくるような演じ方をしていると思っていて。

そのノンバーバルな表現を気負わず自然に、しかもステアラみたいな大きなハコで過不足なく伝わるように出来るのが、この5年の蓄積だし進化なんだろうなと。

発する言葉は穏やかでがなる様子もないのに、はっきり伝わるのも、この5年で積み上げてきたものとステアラ経験者のアドバンテージを感じました。そして、鈴木拡樹としての三日月宗近の解釈がくっきりと見えてくる芝居だなと。

 

あと、一路さんは最初の一声から最後の瞬間まで本当に素晴らしいんですが、「男役」という役割を背負った上でさらに劇中の役を演じる宝塚と、「キャラクター」という役割を背負った上でさらに芝居をする2.5の共通点を感じたし、とてもタイプの似た役者だなと思ったんですね。二人で並んで会話しているだけでも、膨大な感情のキャッチボールがなされていて、目がくらむかと思いました。いや本当に凄い。

 

そして二人が時々、おじいちゃんと孫娘に見える瞬間があってハッとしました。

 

演劇の醍醐味だな、と思います。二人の関係性を想像させてくれる、二人が見上げた視線の先に、同じ黄昏が広がっていることを演技だけで表現してくれる、そんな凄味のある芝居のセッションが、刀ステで観られる喜びときたら。

 

ねね様が慈愛の人であるように、三日月宗近は元の主であるねね様をきっととても愛していて、それは人間に対しても、刀剣男士の仲間たちに対しても同じなのだろうなと。一方で、ねね様は「豊臣秀吉」という三英傑の概念の分かち難い半身(あるいは概念そのもの)でもあり、歪んだ歴史・歪んだ天下を否定し正して討ち滅ぼす強さがあって、三日月宗近がねね様の望み通りに斬るのは、「主の望みを叶えたい」というある種エゴイスティックなものかもしれないけれど、ねね様の望みを「割に合わん」とボヤきながら、深く傷つきながらも全うする姿は、エゴのその先にある愛と、三日月宗近の持つ優しさと強さゆえなんだろうなと。

つーかエリザベートとトートかな?

 

三日月宗近、これまでの中で一番殺陣が重厚で、かつフットワークは軽いので、時々体重がないように見える時もあって。あと、人としての身体は、あくまでの刀の延長線でしかないように演じているのかなと。いやでもわからん、何度見ても軽さと重みの両輪がどういうバランスで成立しているのかがよくわからんのじゃ…。

 

ここ数年、鈴木拡樹のステゴロ系アクションを見ることが多くて、殺陣だけじゃなくてそちらも随分上手いなと思うんですが(受け身が綺麗だし、受け身が出来るって基礎が身についてるってことだよなってのをPPVVとか最遊記歌劇伝の時に思った)、それを三日月の動きにフィードバックしてるのかなと思いつつ。

 

そして、維伝以来の染鶴なんですが。まーーーやっぱり染谷俊之は上手いし、観客の情緒を引っ掻き回す役目を背負う役者なんだなと思いました。

末満さん、そんなに染様には心を配った存在に置いていかれて一人残される役を振りたいのか、気持ちはわかるけど。

恐怖の日替わり千本ノック、最後まで頑張ってください。これは驚きだ。

 

三日月宗近鶴丸国永が、お互い腹を探りながら、けれど本心と本音をかすかに匂わせながら、刀ではなく言葉の刃を交わすシーンが、とてもヒリヒリした感じで大好きです。三日月宗近と染谷鶴丸国永は、義伝や悲伝の健鶴のように「刃もちて語ら」う関係ではないんだけれど、交わす言葉が斬り合いのように重いんですよね。

 

そして維伝で「寂しいんだ」と小烏丸に告げた染鶴が、じじい刀二振りで揃っているときはイキイキしていて、三津谷ばみちゃんとエモの一端を担っていたのがとても良かった。二人とも、一瞬で感情と芝居のテンションを変えられるの本当にすごい。染鶴もみつばみちゃんも大好きです。ここから悲伝につながると思うとしんどいですが。

個人的には三津谷くんにステアラで一輪車に乗って欲しかったなーと思っていたら、謎の真田の馬に乗ってたのがかわいくて好きです。ゆるいメタマクすぎて笑ってしまった。

 

そして数珠丸役の高本くん、穏やかな仏門の刀なのに、殺陣はエグいっていうギャップが良い。周りが上手い役者ばかりなので色々大変だと思いますが、みつばみちゃんといいバディ感あるなと思います。天下五剣の優雅さ。

 

長谷部と薬研は悲伝で極修行に出るまでのエピソード補完っていう感じもあったけど、どっちもカンストしてんじゃねーか感が凄くて、この5年間の凄みを感じましたね…。

 

というか長谷部ですよ。VS黒田如水という重要な役割を振られて、ここから極修行を決意するという展開は、天伝の山姥切国広と対になっているんでしょうけど(无伝の大回転が長谷部の咆哮から始まっているのもそうですが)、長谷部が殺陣のシーンでめちゃくちゃメインになっていて(虚伝初演のときには「殺陣苦手」と言っていた和田雅成が!)、なんだか感慨深かったです。如水の中の人の体捌きも素晴らしければ、雅成の殺陣の練度も素晴らしくて。とても良いシーンだと思うし、どんどん進化もしていて、大好きだなあ。

完全に「山姥切国広と三日月宗近」の関係の対になってるんですよね、長谷部と如水。「刀剣男士も時間遡行軍も私も同じものを探している」と言い切り、長谷部と対決して完膚なきまでに長谷部を叩きのめすものの、強くなることを願う姿が山姥切国広と三日月宗近の鏡になっていることが、今後どう関わってくるのか、恐ろしくもあり、楽しみでもあります。

如水、高台院様に「貴女は何をお望みか」と訊いてますけど、これ、虚伝(だったと思う)の三日月宗近の「主は何をお望みか」と対になってる台詞だなと思ってゾッとしました。

科白劇でも黒田孝高は山程「三日月宗近と同じことを言う」フラグを積み上げてましたけど、ここでも引っ張ってくるのかー!

 

今後、どう考えても長谷部単独座長回がありそうなので、気長に待ってます。

その時には薬研ニキにも極として登場してほしいです。如水に破れ、強くなることを誓う北村くんの演技が大変に好きで。いやあかっこいいなあ。

 

 

真田組二振りも最初は緊張してる感じがありましたが、いい感じで熱が入っていて。近藤頌利くんはハイステでも拝見してますが、流石劇団Patch末満直系の馴染みっぷりで、槍殺陣もすごくダイナミックで、これからどんどん伸びていくんだろうなと。そして休演明け、熊谷くんの泛塵が凄味を増していて、大楽ではどんな感じで仕上がっているのか楽しみです。

 

書いてたらキリがないので秀頼様と真田十勇士。小松くん、天伝に続いて歴史キャストを引っ張る立場なのがとても良いなあと。いい感じで演技が仕上がってる上に无伝では情緒面を担うのと、自刃前に一期一振を抜く時に、刀剣男士である一期一振と同じ抜刀の仕方なのがとても苦しかった。あのときに青いピンスポ使うのは泣くでしょ…。

 

真田十勇士はキャラが濃い、強い! 舞台黒子のバスケを通ってきた誠凛推しの私にとって、牧田くんと河合の龍ちゃんが共演するっていうだけでびっくりだし嬉しかったんですが、牧田くんの穴山小助は真面目ないじられキャラだし龍ちゃんの才蔵は忍術オタクだし、真田十勇士みんなキャラが立ってて、ラストに至る頃には退場が惜しくなるんですよね。

特に休み明けからのキャラ立ちがすごくて、個人的には鎌ちゃんかわいいです。

あと、十蔵が我を失うシーンで、「繭期の発作…」と思ったのは私が繭期を通過した人間だからですすみません。

 

今回、歴史キャストに引導を渡すのは秀頼以外は全て三日月宗近で、ラスボス的な登場の仕方を敢えてさせているんだろうなっていうのが印象的でした。三日月宗近、歴史キャストに対しての死神なんですよね。この辺もトートっぽいな。

映画では三日月宗近は告死天使だったけれど、ステ三日月宗近は死神だなと。本来死すべき者たちを正しい場所に還す死の使い。

真田十勇士全員を一振りで手掛けたのは、他の刀剣男士達が交流を持って情を交わしてしまったことで、斬るときに逡巡したり悲しんだりするのを肩代わりしたからなのかな。不器用な刀だなあ…。

 

炎上する大阪城を背に、ぼろぼろになった三日月宗近が陽炎のようにゆらりと現れ真田十勇士と相対するシーン(あまりにも末満健一の「ヘキ」なんじゃねーのって見るたびに楽しくなってしまう)、真田十勇士にとっては絶望の象徴なんだろうなと思うと、ステ本丸で三日月宗近の背負った役割の重さに思いを馳せてしまいました。

 

そして猿飛佐助役の風間くん、友人と感想を話していたときに、「髑髏のときの松岡広大くんに演技の雰囲気が似ているね」という話題になり。

「髑髏城の七人」に至る前、熊木衆を滅ぼす天魔王の幻を見ました。ステアラありがとう。

 

ステアラ髑髏城は現在アマプラのレンタル配信が見られるので、よろしかったらこちらもどうぞ。

 

Amazon.co.jp: 『髑髏城の七人』Season 月<下弦の月> (劇団☆新感線)を観る | Prime Video

 

 

ストーリー

 

ストーリーに関しては、悲伝に至る前の、「三日月宗近特命調査」なんだろうな、と思いつつ観ていたんですが。 真田組は時の政府からの派遣だし。

真田十勇士は、悲伝で襲撃されるステ本丸の鏡写しなんですよね。无なる逸話から生まれた物語の英雄達が築く楽園が、「歴史を守るものたち」の掲げる正しさによって滅びゆく話。滅びることによって、これまで講談で語られてきた「真田十勇士」の物語はさらに強化され、「真田十勇士」の物語を取り込んだ刀剣男士(と刀剣乱舞というゲームから派生する世界)も強化されるというメタな構造の物語なんだな、と思います。

 

そして、虚伝から始まる、戦国三英傑の物語の終結と、江戸時代の始まり。徳川秀忠が自らが英雄であることを否定して、天伝で「豊臣秀吉の息子である」という自我を確立した秀頼を打ち負かす。高台院は「天下は形見ではない」と断言する。英雄の物語の黄昏と、名もなき人々の築く時代へのシフトを肌で感じられなかった秀頼が、敗北し、その生命の終わりの間近に、名もなき士たちに伝言を託すシーンが印象的で。

これ、舞台はメインキャストだけじゃなくて、アンサンブルや縁の下の力持ちの皆さんあってこそ、っていうメタファでもあるな、としみじみしてました。

 

天伝は豊臣秀頼による父殺しの話で、无伝は高台院でもあり、豊臣秀吉という概念でもあるものの、「道を違えた子」殺しの物語なのかもしれないな、と。

秀頼が自刃する前のピエタがあまりにも美しくて悲しかったんですが、「英雄の子であるから、堂々と勝ち取って天下を継がなければならない」という、秀頼が自らにかけた呪いを解くにはああするしかなかったのかな、とも。

 

演出

 

ここちょっとネガティブなことを言いますのでお許しを。

前からうすうす感じてはいたんですが、演出の面で引っかかるところがあって、今回に関しては演出を分担して担当しても良かったんではという感想もあり。

末満さん、元々小劇場出身だし、何も指示しなくても間をもたせられる、ある程度実力がある役者を使ってナンボなところでやってきている人だと思うんですが、それ故に役者に対する演技の付け方とか、ミザンスの付け方が大雑把だなと感じるときがあって。大きいハコになるほど、それが良くない形で目立っちゃうというか、絵面がごちゃついてたり、役者が棒立ちに見えちゃったり、演出が役者と物語の足を引っ張っちゃうなと思う瞬間があって。

ステアラで2本新作をやる、しかも脚本がこれだけ面白いっていうだけで十分な偉業だと思うので、どうせならサブの演出家をつけても良かったんではって気もします。

でも、ロングランなだけに、役者がこなれてくると、そのネガな部分って役者の演技でフォローされて埋まってくるんだよなあ。特に今回は基本的に上手い役者しかいないので、役者の演技で埋まるのが早いなっていう。无伝メンバーは細かいリアクションやアドリブで埋める方向性で行ったんだなと思うし、おかげで何度も観たいから配信の数が多いのは本当にありがたい。

 

とはいえ、テンションのぶち上がるラッセイ✕2(これ、映画でいうところの「カメラがパンしながらのロングショット長回しワンカット構成」なんだなってようやく気がついた)と大阪城を背に現れる三日月宗近の絵面とぐるぐるカーテンコールで許せちゃうんですけども。

ステアラはあまりにも癖が強い劇場だと思うんですが、末満さんはもしかしたら、演劇的というよりは、映像的な表現をどこまで演劇に落とし込めるか、という表現にチャレンジしたのかもしれないな、と思いました。とはいえ、常に客席が回っているので、どうしてもスクリーン前での演技が増えてしまうんだろうなあ。もうちょいセット内でのお芝居が観たかった気もします。凄く良いセットなだけに。

ゆーても、ステアラ初めて、しかも公演が止まっていたために参照できるステアラ公演がほぼない状態で、さらにコロナ禍で演出自体に様々な制限のある中、あの大回転殺陣演出をやってのけたのは凄いと思うし、まだ全然若手だろう40代の演出家に大きなチャンスを与えるっていうチャレンジ自体は大歓迎なので、これからも大バコにどんどん挑戦してほしいです。あわよくばもうあと3回くらいステアラでやって欲しいけど、ステアラ自体がおじいちゃんだからな…長生きしてくれステアラくん。

 

まとめ

 

公演を経るごとに演技が深まっていて、とにかく楽しいです。

ああ、楽しいなあ。観劇って本当に楽しい。どうして私はこんな楽しいことを忘れていたんだろう、と久々に思いました。

それにしても、ステアラクラスの2.5演目の座長になると、3時間出っぱなしでさらにステアラ1周回って殺陣出来るくらいの体力と、一路さんみたいな演劇モンスターとタイマン勝負出来るくらいの演技力と、座長として大所帯を統括するリーダーシップと、色々なものを持ってなきゃいけないんだなって考えると目が回りそうなんですが、2011年5月22日時点で、髑髏から数えてステアラ100公演目の座長・鈴木拡樹と无伝メンバーが、無事大楽まで駆け抜けられるよう、心から祈ってます。

 

そして、大楽でどこか変更箇所があるのか。鬼丸国綱は果たして誰が演じるのか。

碓井くんだと信じてますが)

これで長谷部が如水に勝ったりしたらびっくりするわ。

そのあたりも楽しみにしてます。

 

ということで。

无伝、まだチケット買えます。

近くに住んでいる人、ワクチン接種2回目終了して2週間経ってちょっと安心できるようになった方。

 

もし機会とお金の余裕があれば、観に行ってみてください。

 

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ローチケの一般販売分と、公式リセールサイトのチケトレがありますので。

 

无伝はまだ全然書ききれてないことが多いので、6月にまた感想を書くと思います。今はとにかく、上演されていること、公演のたびに演技が深まっていることを喜びながら、日々を過ごしたいです。ああ、楽しいなあ。